大学と地域貢献活動

土曜日の朝、クラシックなデザインが気に入って10年目の軽自動車ダイハツミラジーノを飛ばして、明学大横浜校舎南門の遠望橋の下を通過、ラジオからは小林克也の声が聞こえている。SEE YOU NEXT WEEK  森精機Music Machine GoGo のエンディングである。9時からフラッグフットボールの練習がはじまる。早起きな子供たちは、ヘボンフィールドを走り回っていることだろう。

2009年5月、大学のヘボン未来塾・地域貢献プログラムの一環としてリトルセインツというフラッグフットボールチームを立ち上げた。スタート時は、部員4名と寂しかったのだが、戸塚地区周辺の小学校をセインツ学生(大学アメリカンフットボール部)と一緒に広報活動したことで、7年目の部員数は50名に増えた。戦績はパッとしなかったが、ようやく今年の1月に行われた関東ガールズ大会に準優勝することが出来て感激した。ヘボンフィールド・人工芝・400Mトラックを利用させていただくことがフラッグのご父兄からは好評なので、今後もこの環境を維持していけることを切に願っている。

大学は、もっと地域にお住まいの方々と交流すべきではないかと、この活動を通して感じている。大学の門は常に閉じられており、ガードマンが立っている。大学は学費を払っている生徒の為の施設なので、一般者の利用はまかりならんという発想は当然だが、大学が教育の場所をそこに与えられたことに感謝して、地域に住む方々にお返しをするという発想も必要ではないだろうか。かつてヘボン先生は、教育の場で周辺に住む貧しい人たちに無償で医療を施している。横浜生まれの私は小さいころ「ヘボンさんでも草津の湯でも、恋の病は治りゃせぬ」と聞かされて育った。体に染みついたDO FOR OTHERS の心を大事にしていきたい。

同窓会の活動歴は6年目となり、今年度で任期終了である。学生時代ロックアウトにより学校に通えなかったので、月に3回の同窓会活動は現役時代をすでに上回っていることだろう。
同窓会に加わって、同窓生同士の親睦が主たる目的で、現役学生支援及び学校支援という活動にあまり積極な姿勢を見せないことが驚きであった。学校側からいくばくかの同窓会運営費をいただいているならば、それ相応の活動報告なりが必要とされるのが普通かと思いきや、学校側からもそのような要求はないようであるからそれでいいのだろう。同窓生、それも限られた同窓生同士の親睦が深まることを願っています。
                        運営委員 内田正男 (1968年度生 経済学部卒)
                              アメリカンフットボール部OB

小学生を指導する筆者(左)

小学生を指導する筆者(左)

ヘボンフィールドを使ってフラッグフットボールを楽しむ小学生たち

ヘボンフィールドを使ってフラッグフットボールを楽しむ小学生たち

小学生から中学生、現役大学生・OB、そして保護者などセインツファミリーが参加して行われたヘボンボウル

小学生から中学生、現役大学生・OB、保護者などセインツファミリーが参加して行われたヘボンボウル