ルーキー記者奮闘記

 2018年に卒業し、大阪でスポーツ新聞の記者として働き始めて1年と少しが経ちました。在学時は体育会アメリカンフットボール部に所属しており、4年間のほとんどアメフトに費やすという生活でした。ちょうど研修を終えたころだったか、衝撃的なニュースが飛び込んできました。昨年大きな話題となり、世間をにぎわせた日大アメフト部の悪質タックル問題です。アメフト経験者ということもあって入社してわずか2カ月ほどで被害を受けた側の関西学院大学へ1人で取材に行くことに。いきなりのことに戸惑いながらも、必死に取材し、原稿を書いた記憶があります。いいニュースではないですが、まさか明学アメフト部での経験がいきなり役に立った出来事でした。

 その後は、100回記念大会の夏の甲子園の取材に行って、猛暑の中アルプススタンドを走り回ったり、阪神タイガースの取材で甲子園や2軍の練習施設がある鳴尾浜へ通いつめたりしながら仕事に励んでいました。

8月末からはアメフト担当として関西学生アメフトの取材をすることになりました。思わぬ形で注目を集めることになってしまったアメフトですが、選手のひたむきにプレーする姿に心を打たれ、ときには自分の大学時代に重ねながら見ていました(もちろん自分とは比べものにならないくらい関西リーグの選手はレベルが高いですが…)。そして、あのタックルを受けた関学大の選手もケガや様々な苦難を乗り越え、2年生ながら攻撃陣の司令塔であるクオーターバックとして日本一へと導き、自身もMVPを獲得。その時は感慨深いものがありました。その時自分が書いた原稿が載っている新聞はしっかり自宅にとってあります。

 直近では春の選抜高校野球に行って平成最初の優勝校の東邦高校が平成最後を締めくくるのを見届けると、4月から阪神タイガース担当となり社会人2年目をスタートしました。2年目となる今年、競技は違いますが明学で学んだものを発揮し、いつか明学の部活を取材できることを願いながら仕事に励んでいきたいと思います。

菊地峻太朗(2018年 社会学科卒)