今期より新しく、伊藤節子先生が校長に就任なさいました。
以下は就任式の際のご挨拶です。許可をいただき掲載いたします。
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就任の辞
明治学院中学校・東村山高等学校第十代校長の孫永律先生が退任されるにあたり、第11代校長として選任され、ただいま神様と皆様の前で就任の誓約をさせていただきました。
本日はお忙しい折にも関わらず、就任式にご列席くださいまして、誠にありがとうございます。
先ほどお祈りしていただきましたように、聖霊の御導きと神様の御助けを祈り求めつつ、全力を尽くして、いただいた務めを果たしたいと願っております。本日証人としてご列席くださった皆様が、励まし、おささえくださり、どうぞご指導をよろしくお願い申し上げます。
個人的な思い出を少し話させていただきたいと思います。約半世紀前、私は四国高知県の人口2万人小さな町の小学校で、ローマ字をはじめて習いました。そのとき、自分の名前セツコには書き方が2種類あることを教わりました。「どう違うのですか?」という小学生の問いに、「外国の人にも読みやすいのはヘボン式です。」と先生が教えてくださいました。小さな町から広い世界に出て行きたいと思っていたのでしょうか、即座に、自分の名前はヘボン式ローマ字で書くことを決めました。ヘボン式との言葉がヘボン博士のお名前だということを知ったのはずっと後のことでした。そのDr.Hepburnが創立者である明治学院に、不思議な導きがあり職をいただき、務めさせていただいていることを改めて祝福されていると感じています。ヘボン博士が、まだ幕末の時期に、日本という国の将来を担う若者をキリスト教の愛によって育成しようと尽力されたこと、その伝統を多くの先人が守り引き継いでこられたことを思い、改めて敬意と感謝を持っております。「キリスト教に基づく人格教育」という建学の精神をこれからも担い守っていく者として微力ではありますが精一杯努めてまいります。
東村山の地での中高の教育は半世紀を経てきました。神様の導きと祝福を受けて、創立者、武藤富雄先生による「道徳人・実力人・世界人の教育」という教育目標にしたがって教育活動を続けることができました。東村山高校の卒業生は1万人を超えるまでになっております。明治学院が大切にしてきた創立者の思いや生き方を受け継ぎ、明治学院の学び舎のひとつである東村山で、これからも中学生高校生という若い魂の教育の継承と発展に力を尽くすものとなりたいと願っております。
皆様のお支えとお祈りを心よりお願い申し上げ、就任の辞とさせていただきます、ありがとうございました。