明治学院同窓会旧東海支部創立60周年記念総会報告
日時 2015年11月28日(土) 午後3時~同6時30分
場所 名古屋栄東急REIホテル
参加者 64人(うち来賓13人)
明治学院同窓会愛知県支部は、前身である旧東海支部から数え、今年で創立60周年を迎えたことを記念し、岐阜県支部、三重県支部と合同で記念総会と記念イベントを開催しました。
旧東海支部は1955(昭和30)年に愛知、岐阜、三重3県の明治学院同窓生によって設立され、活発に活動を続けてきました。93年に三重県支部が独立し、2005年には全国の同窓会が1県1支部制に移行したのに伴い、愛知県支部と岐阜県支部が誕生しました。60周年を機に、かつてともに活動してきた3県支部が一堂に会しての開催となりました。
記念総会に備えて、1年前から3県支部幹事による準備委員会を立ち上げ、綿密な打ち合わせを重ねました。開催の案内状には、A4版4ページの「東海支部60周年記念紙」を同封。旧東海支部以来の歩みや3県支部の現況報告、女性会員による座談会、明学OBカップルの紹介などを掲載したことで、多くの方々の参加を促した結果、総会には愛知県支部34人、岐阜県支部7人、三重県支部10人の出席者がありました。
総会は平尾興司・愛知県支部顧問(62年・大商)による敬虔な祈祷で始まり、田中健・東海ブロック長(72年・大法)があいさつ、下岡寛・愛知県支部長(73年・大法)、鹿野道郎・岐阜県支部長(72年・大法)、中村豊久・三重県支部長(72年・大商)が紹介され、同窓会本部の内山功会長(66年・大商)が同窓会の現状と展望などを報告されました。
その後、総会のメーンイベントである記念講演が行われ、明治学院大学の鵜殿博喜学長が「明治学院・島崎藤村・木村熊二・ホープカレッジ」と題してお話しされました。米ミシガン州ホランド市にあるホープカレッジは、本学との交流が今年50周年を迎えました。その礎となったのが木村でした。1870(明治3)年に渡米した木村はホープカレッジで学び、牧師資格を得て帰国後、現在の長野県佐久市に小諸義塾を開設、島崎藤村を教師として招いた。その縁で始まったホープカレッジとの交換留学生や教授交換制度が続いています。海外の大学との国際交流が盛んな本学の出発点が、藤村と木村にあったというお話しは興味深いものでした。
引き続いて、会場を移して懇親会に入り、同窓会本部や他支部からの来賓が紹介され、上谷英二・支部委員長(72年・大経)のご発声で乾杯し、和やかに懇談しました。途中、島津靖雄・愛知県支部顧問(67年・大経)が思い出の白金台キャンパスの変遷を、プロジェクターを駆使して写真で紹介すると、出席者は学生時代を振り返りながら見入っていました。また、歌手のMIYUKIさん(島津顧問の奥様)によるライブ「懐かしき歌とともに」では、それぞれの年代ともに青春時代を彩っていた歌で盛り上がり、手拍子や口ずさむ姿がありました。
締めの校歌斉唱では、配られた歌詞カードに頼らず最後まで歌いきる出席者も数多くいて、母校愛を感じさせました。
◇60周年記念イベント
【藤村記念館見学と馬籠宿散策の旅】
翌29日は、明治学院が誇る文豪・島崎藤村生誕の地である岐阜県中津川市の馬籠宿を訪れて偉大な先輩を偲びました。総会後も名古屋に泊まり込みの内山同窓会長をはじめ28人が参加しました。
藤村の故郷は「妻籠・馬籠」で知られる中山道の宿場町です。藤村記念館を訪問するのは旧東海支部時代から、区切りの周年行事として行われてきました。60周年の今年は中津川市選出の岐阜県議会議員、平岩正光さん(79年・大商)の計らいにより、通常は立ち入れない古い木造家屋で藤村が学んだ二階の部屋を見学させていただけました。藤村の実家は身分の高い大名などが宿泊する本陣で、記念館には「夜明け前」などの作品原稿が多数展示されています。案内役の記念館理事さんから「藤村は明治学院に1期生の主席で入学しましたが、卒業時はビリだったそうです」など興味深い説明がありました。
記念館から歩いて5分ほどの島崎家の墓地には、分骨した藤村の墓があり、お参りを済ませた後は、昼食をとり、晩秋の馬籠宿を散策しました。