ふるさと交流会 世羅町&上下町
                                              ふるさと委員会 牧野睦夫
      交流会が行なわれたのは10月10日、集合場所の世羅町『道の駅せら』に私が到着した午前10時には、
    すでに大半のメンバーが集まっていました。当日の参加メンバーは県東部の会員とその家族で18人、
  いわゆる“晴れの特異日”とあって天気は良好、参加メンバーは皆“浮き浮き”気分です。
      ふるさと交流会『世羅&上下』のお世話係代表、安原誠人さん (1990年法学部卒)のGOサインで
  最初の交流地、世羅高原・岡田牧場ジェラート工房へ向かいました。
   道案内はそのジェラート工房『Donna/ドナ』オーナーの岡田典子さん(1977年社会学部卒)です。
     高原の山道を車を連ねて10分ほどで到着しました。
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<ジェラート工房Donna> <安原誠人さんと岡田典子さん>
    ジェラート工房はとってもお洒落なスィーツCaféでした。『こうした場所でジェラートの製造・販売はタイヘン
    だったけれど、皆さんに愛されて今はとっても・・・』と岡田さん。苦労話もお聞きしましたが,おいしい
    ジェラートをいただいて、私たちもしばし高原牧場のおいしい空気を堪能することができました。
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 <牧場を見学>
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<乗馬体験が出来ます>
  5 <カップに入ったジェラートと
近くの山で獲れたアケビの実>
p.1
 
  6 <工房前で記念の一枚>
   岡田牧場から車で5分余りの上下町に、広島県初の民営ユースホステル『MGユースホステル』があります。
    そこが、この日2番目の交流会場です。
    MGユースホステルは1959年に元新聞記者で被爆者の森岡敏之さんが夫人のまさ子さんと開設したもので、
                                          県内はもとより全国の旅人が森岡さんの
                                          被爆体験を聞きに集まりました。
                                          敏之さんが亡くなってからは、まさ子さんが
                                          ご主人の遺志を継いでホステルを運営、
 7                                           存命中は森岡ママと呼ばれて親しまれました。
                                                                                   実はお世話役・安原さんは上下町の出身、
                                                                                   幼いころから森岡ママの優しさに触れてきたと
<自然の森 MGユースホステル(写真/HPから)>          話しています。
  なお、MGユースのMGは『Meiji Gakuin』のMGではなく、『Modern Guide』の略だそうです。
  上下町のユースホステルでは、地元で獲れた素材を使った特製ランチをいただきながらの交流会でした。
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<ワンプレートの特製ランチ> <デザートはケーキと地元産のぶどう> p.2
  この日は特製ランチに加えて、素敵な特別ゲストがジョイントしました。地元上下高校で学ぶ中国からの
   4人の留学生たちです。安原さんは、今年の春から隣り町、総領町の郵便局長に転身しましたが、
   元は上下高校の教諭で、長年私費で留学生の受け入れ活動を続けているのでした。
   この日は先生のためにと、中国で練習を重ねてきた伝統の踊りを披露するためやってきてくれました。
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<ランチタイムで留学生と談笑> <伝統の舞踊を披露する留学生>
   ランチ交流会では、同窓会行事には初参加という、尾道市因島の小森健治さん(1975年経済学部卒)が
    「97歳の母親の介護をしながら、地域の老人会の世話をしているなど近況を語ってくれました。
    その他、交流会で聞いた参加メンバーの近況を簡単に報告すると次のようになります。
  阿曽恒夫さん(1961年経済学部卒):大学~NKK(日本鋼管)と硬式野球でピッチャーとしてをしていた
   関係か、痛めた右膝の手術を今年1月に受けた。ユースホステルは料金が安いこともあって監督時代には
   遠征で部員を連れてよく利用した。この日は夫人同伴で参加。
  松園 真さん(1976年法学部卒):市役所を定年退職後、庄原市田園文化センターの館長を務めている。
   森岡まさ子さんは総領町の「ことばの賞」大賞を受賞した時のことば『直ぐすれば、直ぐ済む』を覚えている。
  水成伯司さん(1979年法学部卒):福山市のタクシー会社に勤務している。この1年で父母が亡くなり、
   今は、父が残してくれた駅家町の実家で暮らしている。この日は夫人を同伴。
  松本さつきさん(1972年英文科卒):1日に1時間半ほどのカラオケで楽しんでいる。
   この日は広島からご主人の車で参加。
  白川英孝さん(1995年商学部卒):早くも40歳半ばになった。同窓会には10年ほど前のゴルフ会から参加
   している。この日はお子さん二人を連れて参加。
  市川祐吾さん(1991年経済学部卒):※市川さん夫妻は今回、ふるさと委員として活躍してくださいました。
   案内状の作成から発送まで、手間のかかる仕事を請けてくださいました。この日は1人で参加。
   夫人の市川マヤさん(1991年社会福祉卒)はNPOを立ち上げて活動中で、この日は介護支援の講習会が
   あったため止む無く欠席でした。祐吾さんは山梨県、マヤさんは茨城県出身ですが広島で活躍しています。
  水田 正さん(1976年社会福祉卒):在学中はグレゴリーバンドに所属、4年間全国へ演奏旅行に出かけた。
  河村道弘さん(1968年英文科卒):県東部の戸手、盈進の2校で教鞭をとっていた。 p.3
   今、東城町の山(私有)の頂にイタリア産の銅製の鐘を設置しようとしている。
   名付けて『影の無い鐘の塔』。完成は来年の予定。
  橋本芳彦さん(1976年法学部卒):今年9月に、学校法人明治学院の青本理事長に会うことができた。
  岡田典子さん(1977年社会学部卒):三重県出身の女性が息子のお嫁さんになってくれた。
  牧野千鶴子(1969年英文科卒):東京から広島に来て40年余り、まだ広島弁は話せない。
   同居の母(93歳)と元気に台所に立っている。
  牧野睦夫(1970年法学部卒):定年後立ち上げた会社が今の自分の“居場所”、儲かりはしないが動ける
   幸せを感じている。今日は家内の千鶴子と一緒に参加です。
                                            ワイワイガヤガヤ、楽しい時間は過ぎる
                                            のが早いもので、正午からの交流会は
  12                                          予定の3時間がいつの間にか過ぎて
                                            笑いのうちに終焉を迎えました。
解散後、有志数人は江戸時代は幕府の
                                            天領として発展し、白壁のまちとして
      <留学生も交え、ユースホステル前で記念の一枚>13    知られる上下町内散策に出かけました。
 立ち寄った「歴史文化資料館(旧岡田邸)」には、文豪・田山花袋の「蒲団」のモデルで女流文学者の
 岡田美千代関連の情報や田山と岡田家との親交を示す資料が展示されていました。
 また、江戸時代には幕府の公金を扱う掛屋として、明治時代に入ってからは酒屋として使われた旧・田辺邸
 (現在は指物・濱一)は、それぞれの時代の建築様式が見られる生きた博物館となっていました。
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<旧・田辺邸>
  <町並み散策に出かけたメンバー/旧・田辺邸内>
 旧・田辺邸ではおいしいコーヒーをいただきながら、学生時代のことなど語り合い、皆で再開を誓って
 解散しました。(了) p.4