2021年 体育会ラクビー部 A・Bグループ入替戦観戦記

 2021年12月12日に関東大学ラグビー対抗戦A・Bグループの入替戦が埼玉県熊谷ラグビー場で行われ本大学ラグビー部が出場した。
 昨年は、入替戦の出場権を持ちながらもコロナの影響で入替戦自体が中止になり去年の4年生は、戦えない悔しを抱えながら卒業していった。その思いを受けて7年ぶりのAグループ復帰を果たし来年は再度、早慶明帝京などの強豪校と同じグラウンドで戦うことを目指して学生達は、Aグループ7位の青山学院大学との戦いに挑んでいった。
 当日は、この時期と熊谷という場所からは考えられないほど晴天、ほぼ無風で気温も暖かいくらいの絶好のコンディションで80分間のキックオフの笛が鳴らされた。
 明学ボールで開始したが、いきなりダイレクトタッチとなり相手ボールのセンタースクラムとなる。硬さがあったのだろうか。
 前半5分 自陣青学ボールのラインアウトからボールをつながれて先制のトライを奪われる。(0ー7) 
 前半14分 相手ペナルティから敵陣に入りラインアウトからモール、ラックとして
FW(フォワード)がサイド攻撃からトライを決めて同点に追いつく。(7-7)まずまず
 しかしながらその後、相手にトライを重ねられて前半終了。(7ー35)
内容的には、悪くない。ディフェンスもしっかり止めていてゲインも切らせず、オフェンスも積極的に仕掛けて良い繋ぎから相手ゴールに迫るプレーも度々見られる。
 ただし明学は、ここ!という時のイージーミスが多くそこを青学にうまく突かれて逆襲される。これが強豪・上位校に揉まれて培った経験値の違いだろう。併せてFWの力の差があるためにスクラム、モールなどのFWプレーが圧倒されプレッシャーがかかるところからペナルティを多発し苦しい展開を強いられる状況が続いた。
 試合は、19対73のスコアで悔しく厳しい結果となる。それでも学生達は、後半終了間際の75分と81分に連続トライを決めて明学の意地と来年に繋がるプレーを見せてくた。

 今回の試合観戦は、コロナ感染防止対策から各チームとも選手関係者を除き200人の観客数制限があり限られた中での応援であったが、最後まで諦めない学生のプレーを見ることができて最後の最後に盛り上がりが見られた気がする。

 正直なところコロナの2年間で上位校との力の差が広がっている気がする。スポーツを含めて全ての活動に対するコロナ渦での制限の解釈が各大学および組織によって異なることが原因の一つであろうか。もちろん感染拡大防止とコロナの終息に向けて最大限の努力と協力をすることが我々ができる最優先の義務であることは間違いないが。
 早期のコロナ終息と早期に明治学院大学の名前が全国区になること、そのためにラグビー部がAグループに昇格してTV、新聞紙上を賑やかすことを日々祈念している。

(82卒 体育会ラグビー部OB 筑田 良)