キャリアの原点となった明学時代

皆さんはじめまして。
09ksの牛山翔太と申します。

この「つぶやき」では、私の今のお仕事に簡単に触れながら、その原点がいかに大学4年間に凝縮されていたかということを振り返りたいと思います。

私は今、株式会社リバースプロジェクトという会社で役員を務めさせていただいています。業務の内容としては、社会課題解決型のビジネス(ソーシャルビジネス)の発案やマーケティング、プロモーションの企画を行っています。

私がソーシャルビジネスに興味を持ったのは、大学3年次に「1day for others」という、1日だけ社会起業家を訪問するというプログラムで、大学初年度の学生たちを引率したことがきっかけでした。内容は持ち運びができる簡易型の風力発電機を開発しているメーカーで、インドネシアなど島が多く、なかなか電気を通せない地域に電気を灯すことをミッションにしている起業家の方にお話をお伺いしました。引率者である身の私が、むしろ誰よりも訪問させていただいた社会起業家に影響されてしまい(苦笑)、「世の中にはこんなかっこいい仕事に取り組んでいる大人がいるのか!」と感激したのを今も鮮明に覚えています。

私が在学していた国際学部は様々なバックグランドの学生や教授がたくさんおり、一つの課題に対して多様な意見がぶつかり合う環境でした。そこでは「正解」を学ぶのではなく、「正解は何かを考える」という重要性を深く学ぶ環境であり、そんな中で自身が卒業後どんなキャリアを描くべきかをちょうど模索していた時期でもありましたので、ワクワクしながら大いなるミッションに仕事を通じてチャレンジしている人に感化されたわけです。

それから、どんな業界や業種に就くかではなく、自分がどんな大人になりたいのか、ということを様々な人との出会いの中で考えるようになり、むしろ業界や業種はそれを叶えるための手段に過ぎないのだと、深い気づきを得ることができました。

そこで私の場合は、業界業種ではなく、「共感できる会社に務める」という軸で就職活動を行い、インターンを経て株式会社リバースプロジェクトに入社をさせていただきました。小さなベンチャーでの仕事はハードさもありましたが、自分が心から「共感」できる仕事を続けられているのはとても幸せなことだと感じています。

入社して最初の海外の仕事では、私がソーシャルビジネスに興味を持った第二のきっかけとなったかつてのアジア最貧国、バングラデシュを舞台に、少女たちへの教育支援を寄付ではなく事業を通じて実現するプロジェクトを担当させていただき、何事も自分の意思で繋がっていくのだなと実感したものです。

そんな素晴らしいきっかけを、同窓の輪の一員として今後キャンパスで学ぶ学生の皆さんに提供できるようになりたいと、今では考えています。

明治学院大学国際学部国際学科
2014年卒業生 牛山翔太