愛好会乗馬倶楽部との出会い

91C(商学科)久世ゼミ、愛好会乗馬倶楽部の久万(旧姓木下)佐恵子と申します。
まだ何のお役にも立っておりませんが、今期から同窓会運営委員に就いております。6年前、SNSで知った交流会に参加し、沢山の良き先輩方に出会う事が出来ました。改めて、明治学院大学の良さや同窓生の品位の高さを感じる機会が増え、この数年で愛校心が強まっております。

 大学入学以降、私の中で非常に大きな存在の愛好会乗馬倶楽部ですが、入学当初の私は、学内活動はそこそこにアルバイトしながら大学生として楽しむつもりで、アクセサリー感覚の軽い気持ちで、22期として入部しました。私達が現役の頃迄は、暗黙ルールとして同期内恋愛禁止が何となく守られる様な、少々ピリッとした雰囲気の倶楽部でした。2009年、廃部になってしまったのが残念です。
白金祭では、学内の一角に馬を運んで引き馬体験を毎年行い、人気企画でしたが、活動拠点は、御殿場の相模乗馬研究所でした。早朝から、飼い付け、馬房掃除、馬装、馬の手入れ、馬具手入れ、人間の食事準備片付け、大会スタッフ、会員さんのお世話(夜はお酌含む笑)等、働いて、50分間、馬に乗る事が出来ました。片手間にこなすつもりでいると、仕事内容を全く覚えられず騎乗も上達せず、先輩からは、毎週末や休講日に足を運ぶ様、勧められました。やる気の無かった私は「こんな筈では…」と、怪我を理由に1年次は夏合宿をサボってビーチでアルバイトしたりと、扱いにくい、ふざけた部員でした。
「カナダでホームステイの為、2ヶ月間、休部します」と報告した1年1月、それ迄の参加・意欲度の低さから、いよいよクビになりかけました。同期達が庇ってくれたお陰で退部を免れた事が「乗馬人生」への第一の転機でした。それ迄、同期にも先輩にも心から打ち解けられずにいましたが、同期への感謝が、遅まきながら、取り組み方を変える切っ掛けとなりました。
1年間、怠け続けた遅れや信頼を、少しは取り戻せたと感じられたのは2年3月で、「乗馬人生」の入口に立った瞬間でした。3年次は後輩生活指導担当として、鬼軍曹の様に、昼夜、厳しく、後輩指導しましたが、駄目部員第1号だった私に、本来はその資格は無かったかも知れません(笑)
3年11月の引退後も、馬から離れられず、担当馬の具合が悪いと聞いては、単位を落とす程に足繁く、相模乗馬に通いました。先輩方からは「乗馬にハマるのには一番、有り得ない後輩だった」とよく言われました(笑)
大学卒業後は多くの倶楽部員が乗馬を引退していく中、すっかり馬の虜だった私は相模乗馬の会員となり、現役学生と一緒に騎乗指導を受けたり、会社員を辞めて乗馬の世界で修業した時期も有りました。

寝食を共にしながら馬について熱く語り合った仲間は、「好き」で繋がった友達関係とはまた違い、弱くて駄目な部分も丸ごと見られているからこそ、独特な関係を築けたのだと思います。同期とは近年、また集まる様になりました。「怖い先輩だった」と飲み会の度に先輩・後輩と笑い話が出来るのも、本当に、有難い事だと思っています。鹿児島でのコロナ避難生活も1年になりますが、同期・先輩・後輩とZOOMで繋がれた事も、励みになりました。
中々経験出来ない濃密な時間も、ただ楽しむだけでは得られなかった生涯の仲間も、全ては、愛好会乗馬倶楽部に出会えた事から、始まっています。

1993年9月 22・23・24期の夏合宿

部員数が多く、3時半起床でした

1993年9月 22期16名の集合写真

2011年11月 40周年パーティにてOB大集合

2013年1月 家族で訪れた相模乗馬にて

(現NPO法人御殿場市乗馬普及センター)

2015年8月 27期主催のバーベキュー

2019年9月 22期会