旅立ちの時

春は、卒業・入学・入社等 新たな生活のスタートの時期。
私も、今から遡ること44年前の4月 明治学院大学に入学し、大学生活をスタート
致しました。白金台というハイセンスな町、チャペルのある、お洒落なキャンパスという
環境にワクワク胸躍らせていた事を思い出します。
縁あって、体育会軟式庭球部(現ソフトテニス部)に入部し、厳しくも楽しく充実した
大学生活を送る事となり、それは人生の大切な財産となっています。
4年間の思い出は・・・?というと、やはり部活の事が中心となり、あとは友人と遊んだ事、
よく飲みに行った事、学祭や体育祭の事、アルバイトの事などで、学生の本分である、勉学の事が、卒業に必要な必須教科の取得に必死になった事以外、ほとんど出て来ないのは、
今から思うと、「勿体無かったな~!!」「親に申し訳ない事したな~」と反省しきりです!!
 40年前の春には、無事(何とか)大学を卒業し、アパレル関係の会社に入社することができました。社会人生活でも“楽しい事・苦しい事・嬉しい事・悲しい事” 悲喜交々
色々とありましたが、周囲の方々に恵まれ、今年で勤続40年を迎える事ができました。
現在は主に、採用業務を担当しておりますが、当時あまり真面目に就職活動をせず、
運の良さだけで就職できた、私にとっては、今の学生さんの真面目で、熱心な就職活動には、頭の下がる思いで、「皆 頑張って・・・!!」と応援したくなりますし、昨今入社され
若い社員は、勤勉で慎ましく「酒も遊びもほどほどに・・・!!」という方が多く、付き合いと称して、夜な夜な飲み歩いていた当時の自分が、恥ずかしくなってきます。
 この40年の間、結婚し新しい家庭を築き、3人の子どもに恵まれ、家族も増え、大変ながらも、子ども達の成長を見守りながら、楽しく・賑やかな生活を送ってきました。
 その子ども達も、長男・次男と順次 社会人として旅立ち、それぞれ結婚・出産と、
新たな家庭を築いていきました。そして、今年春、三男も専門学校を卒業し、テーマパークダンサーとして旅立ち、我家は、私と妻との“肩の重荷は降ろし「ホッ!!」としたけど、
静かで、どこか寂しい2人きりの生活“となりました。(その分、孫たちの成長を見守るという、新たな楽しみも増えましたが・・・!!)、今後は、新たな生活のスタートと捉え、2人仲良く、のんびりと人生を楽しんでいこうと思っています。
 悲しい話にはなりますが、先日、私の小学校1年からの友人が天国に旅立ちました。
「会葬礼状」に書かれていた
潔くありたい!!
優しくありたい!!
明るくありたい!!
寛容でありたい!!
情熱的でありたい!!
粋でありたい!!
涙脆くありたい!!
いつも歌うように静かに笑っていたい!!
どこかで誰かの何かの役に立つことできれば、それ以上の喜びはない!!
という彼女の言葉に、心打たれ、涙してしまいました。
 まだまだ未熟で、至らない点が多い私ですが、彼女のこの言葉を、今後の人生の
指標として、“どこかで誰かの何かの役に立つ人間“になれるように、大学卒業40年の
今年を新たな旅立ちの年として、努力していきたいと思います。

78J 法学部法律学科卒
漆畑 和成