定年退職を迎える前に思うこと

本年2月にて70歳を迎えました。思えば早くもあり、遅くもある70年間でありました。小学、中学、高校、大学、会社人生そして定年後の今となり、考えますと大学生として明治学院での人との出会い、そして22歳からの会社員として人との出会いなど、いろいろなことが思い起こされます。今、同世代の同窓生やこれから定年を迎える同窓生にもお考えいただければと考えて、つぶやかせて頂きます。
小生は5年前に都内百貨店を定年退職いたしました、65歳以降も勤務先では勤務の継続が出来ましたが、勤務して43年間、社内や取引先そして個人としてのネットワ-クも出来ていましたが、64歳過ぎのある日から、「このままで70歳を迎えて、よいのだろうか」と考えることが多くなりました。つまり、自分の体験や経験を新たな世界で新たな自分を試すことが出来ないだろうか。また今までの世界にはない世界で自分を試すことは出来ないのだろうかということでした。幸いに、身体は高血圧症と頭の悪さはありますが、そのほかは至って健康でここまで生きて来ることが出来ました。残念なことですが、同期入社で亡くなった同僚もおりました。でも折角、生命を受けてこの歳まで来ることが出来たのだからと思っている時に、一冊の書籍を会社の先輩から「読んでみなよ」と渡されました。それは和田秀樹著「70歳が老化の分かれ道」でした。東大医学部の精神科医としての経験から書かれたものでありました。皆様もそれぞれの時代にいろいろな書籍で出会ってこられ、影響されてこられたと思いますが、たぶん先輩も現役以降の生き方について悩まれてきたからこそ、小生に薦めてくれたのかもしれません。別に書籍の宣伝ではありませんが、既に極度の高齢化社会に突入している現在に「定年退職したら」とお考えになられる時には、一つのヒントとなると思います。
現在、小生は「何事においても引退などしてはいけない。また何か社会との関わり合いを持っことは老化防止となる。」と考え、今現在新たな仕事に忙しく過ごしております。
つたない、取り留めのないことをつぶやかせていただきました。何か参考にして頂ければ幸いです。

以上
1975年経済学部経済学科卒 中田孝彦