「疾走する悲しみ」(小林秀雄)と評され、明るさ・軽さと悲しみ・静けさが一切の矛盾なく統合された稀有の名作、弦楽五重奏曲k.516。交響曲第40番などと同じく、ト短調はモーツァルトの特別な調性です。ハイドンの職人技が光るカルテットと、2015年作曲の現代曲を併せ、室内楽に最適の響き、ゆとりの140席アートホールで堪能できます。
◎日 時 2016年6月26日(日) 15:00 開演 (14:30開場)
◎会 場 明治学院大学 白金キャンパス アートホール
入場無料 (一般の方々・学生、どなたにも開かれています)
◎主 催 国際学部 半澤朝彦
◎問い合せ 国際学部事務室:045-863-2200
【曲目】
ハイドン/弦楽四重奏曲 作品17-2
ノーレン/2つのヴィオラのための「呼吸」
モーツァルト/弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 k.516
【演奏者】
◆佐藤 まどか さとう・まどか (violin)
東旭川市出身。東京藝術大学附属音楽高校、同大学、同大学院博士後期課程修了。イギリス、オーストリア、フィンランドでも研鑽を積み、2005年シベリウスの研究で博士号(音楽)を取得。シベリウス国際コンクール第3位をはじめ、受賞多数。ALMレコードよりリリースのシベリウスのヴァイオリン作品集vol.1「子守唄」での渡邉規久雄とのコラボレーションは、「作品への深い理解と共感をもったシベリウスの真髄に迫る」と国内外で高い評価を受ける。中野熊雄、坂本満智子、中川正子、井上需、澤和樹、沼田園子、B.カトーナ、浦川宜也、G.ボッセ、宗倫匡の各氏に師事。上野学園大学講師。日本シベリウス協会理事。
◆二村 裕美 ふたむら・ひろみ (violin)
福岡県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学卒業。在学中、室内楽試験にて選抜され学内のコンサートに出演。デザインKアンリミテッド国際音楽コンクール2014、全部門中グランプリ受賞。第8回横浜国際音楽コンクール、アンサンブル部門第1位。ヴァイオリンを吉田かつこ、西田博、澤和樹、山崎貴子の各氏に師事。現在、東京藝術大学音楽学部指揮科教育研究助手。
◆柘植 藍子 つげ・あいこ (viola) <ハイドン>
3歳よりヴァイオリンをはじめ、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校入学を機にヴィオラへ転向。東京芸術大学音楽学部を経て、現在同大学音楽研究科在籍中。2009年日本演奏家コンクール弦楽器部門特別賞、芸術賞受賞。2010年、ヴァイオリンを市川映子、片山淑子、浦川宜也、ヴィオラを大野かおる、川崎和憲の各氏に師事。北海道北広島市出身。
◆高梨 瑞紀 たかなし・みずき (viola)
島根県出身。東京藝術大学附属音楽高校を経て、現在同大学3年在学。第13回日本演奏家コンクール特別賞受賞。2013、2014年、京都フランス音楽アカデミーでB.パスキエ氏の公開マスタークラス受講。飛騨高山音楽祭でM.クーゲル氏のマスタークラス受講。これまでにヴィオラをY.フィットラー、井川晶子、大野かおる、川﨑和憲の各氏に師事。
◆半澤 朝彦 はんざわ・あさひこ (cello)
霧島国際音楽祭、京都フランス音楽アカデミーなどに選抜され、堤剛(桐朋学園大学)、F.ミュレール(パリ国立音楽院)、H.シャピロ(ジュリアード音楽院)、G.ホーシュ(コンセルトヘボウ管首席)氏らのマスタークラスで演奏。パリ・エコールノルマル音楽院のG.トゥリエール氏に6年間師事。2010年、英国Trinity-Guildhall音楽院ディプロマで同音楽院生相当の成績。本学国際学部准教授(国際関係史、音の政治学)。本シリーズをプロデュース。現在、チェロを毛利伯郎、J.ウォードクラークの各氏に師事。