私が大学に入学した年は2011年。
誰しもが思い浮かべる、東日本大震災があった年。
世間的にも様々なイベントや行事が自粛モードだったが、大学も入学式が中止になり、授業開始も5月のゴールデンウィーク明けからになった。
もちろん、サークルの勧誘もオリエンテーションもろくにないまま、大学生活に臨んだ。
大学といえば、授業だけでなく、サークルや部活の課外活動をイメージした私。しかし、強く希望する部活やサークルも無かった。
そんな中、必修授業でたまたま隣の席の人と意気投合。どうやら彼は落語研究会に興味があるようで、部室に行くとのこと。
お笑い番組と深夜の芸人がやっているラジオが好きだった為、興味本位で付いていくことにした。
これがいい意味で人生を狂わせた。
どうやら落語研究会とは言え、数十年前から落語だけでなく、漫才やコントも演っている模様。
当然、彼も私も先輩方に勧誘され、お笑いと深夜に芸人がやっているラジオ番組が好きという理由だけで、
落語研究会に入部した。20点獲得!
とりあえず、同期と漫才のコンビを結成し、漫才のネタを見様見真似で作る。
やはり、人前で一から何か成し遂げるという事は非常に難しく、苦労したが、初めてのライブで漫才をやり切り、多少なりとも笑いを取れたのはいい思い出だ。20点獲得!その2
それから、まもなくして落語にも興味を持ち始める。
落語は相手がいない分、自分で様々に演じなければいけないので、非常に難しい。プロの落語家の先輩方にも教えて頂きながら、何とか落語会は数回やり切ることが出来た。20点獲得!その3
2年生の学祭が終わると、ひょんなことからサークルの主将になった。昔でいうと、会長。
特段何をするという事はなかったが、岐阜で行われる落語の全国大会出場も兼ねて合宿を初めて企画し、
初めて、学祭のライブの最終日を通常1回開催の所を2回開催してみたりした。
これもあれも支えてくれた同期や先輩方、付いてきてくれた後輩たちのお陰だったと常々感じている。
20点獲得!その4
3年生が終わり、4年生からは落語研究会が所属する公認団体の愛好会の協議会に入った。
他のサークルの人たちと関わることが多くなった分、様々な人たちと交流し、内気な性格だった18歳までの自分からは考えられないほどの人と話せるようになった。20点獲得!その5
大学を卒業して、大学生を経験した人たちと話すと痛感するのが、
「もっと旅行しておけばよかった」
「もっと勉強しておけばよかった」
「もっと遊んでおけばよかった」
「もっと~すればよかった」・・・という話になる。
私の偏見でもあり、憶測にすぎないが、どんなに大学生活を楽しみ、充実させたとしても、
全員「もっと~しておけばよかった」という思いはあるに違いないと思う。
それだけ、大学生活は時間があっても、その時間を貴重と心から感じ、全てのやりたいことに注げる人は
珍しいと思うし、羨ましくも感じる。
ただ、その後悔を念に、卒業して社会人生活を送るのも悪くないと思っている。
それだけ他の事に力を注げたのだから。
私の後悔…それは…
「もっと勉強しておけばよかった!」20点減点。
計80点!以上!
最後に告知ですが、落語研究会で1つ上の先輩が落語家二つ目に昇進され、改名されました。
是非、ご都合合えば、お越し頂きます様、宜しくお願い致します。
2011年 法学部 消費情報環境法学科入学 清水太朗