匍匐膝行

現下の我が国は、新型コロナウイルスによる影響が拡大しています。
世界経済、日本経済にそして私の職業柄最も身近な存在として仕事に携わっている中小企業経営者は、苦境に立たされています。
4月7日に緊急事態宣言が発出されると共に「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が公表されました。
約1か月が経った5月4日には、一部(34県)の経済活動を容認したものの、13都道府県は、「特定警戒」を維持し、5月31日までの延長を決定しました。
14日には、緊急事態宣言も39県で解除される見込みですが、東京や大阪など8都道府県の解除は21日を目途に判断される模様です。
何れにしても、感染拡大に伴う不安と医療現場の厳しい状況下に変わりはないようです。
明治学院大学のOB・OG諸先輩方、学院教職員の方々そして現役の学生諸君もすべての活動に制限を受け、苦慮されていることとお察し申し上げます。
特に、今年社会人としての船出をした卒業生は入社式の後1日も出社する機会もなく不安な日々を送っている人も少なくないのではないでしょうか。
また、新入生はじめ現役の学生諸君もキャンパスに足を踏み入れることもままならないため不安な日々を送っていることと思います。
授業は、オンラインで4月20日からスタートしたとのことです。
大学は、首都圏の大学に先駆けて、オンライン受講の環境整備のため在学生全員に5万円の支給を発表しました。また、学納金の納入期限延長や困窮する学生のために特別奨学金による救済措置の検討もしているとのことです。
今までに誰もが経験したことの無い状況において、難しい舵取りだと思いますが学校経営者としては、的確な判断をされたのではないでしょうか。
まだまだ厳しい状況は続き、波も来ると思います。
我々同窓会役員としても同窓生の皆さんの英知を集め、連携して“Do for Others”の教育理念に則る活動をしたいと思います。

 1980年法律学科卒 大石尚彦